3.3.SMTPルールの作成(内向き及び外向き)
ユーザーがメールを送信する時(内向き)、メールサーバーがメールを転送するとき(外向き)にポート25番を使い通信します。ここではSMTPアクセスに関して必要なルールを設定します。
以下の手順でSMTPルールを追加してください。
☆内向き設定
まず、ユーザからメールサーバーにメールを送信するとき、及び他のメールサーバーからメールが転送されてきた時に必要なルールを設定をします。
ファイアーウォールタブの「追加(D)」ボタンを押し、ルールの作成を開始します。
名前の項目に内向きSMTPルールと分かるように記述します。
ここでは「SMTPサービス(内向き)」とします。
動作を「許可」、向きを「内向き」、プロトコルを「TCP」と設定します。以下の画面のようになります。
次に、アプリケーションタブの設定です。
今回作成するルールはSendmailのSMTPサービスのみに適応させるので、SendmailのSMTPサービスに使用するプログラムのみを指定します。
デフォルトではC:\Program Files\Sendmail\sendmail.EXEとなっています。
Sendmailのインストール先を変更した場合はインストール先のsendmail.EXEを指定してください。
設定後の画面は以下のようになります。
次に、サービスタブの設定を行います。
リモートサービスの欄は、「すべてのサービス」を指定してください。
ローカルサービスの欄は「サービス指定」を選択し、サービス名かポート番号の欄に「25」と入力してください。
設定後の画面は以下のようになります。
次に、アドレスタブの設定を行います。
ここでは、リモートアドレス、ローカルアドレス共に、「すべてのアドレス」を選択してください。
設定後の画面は以下のようになります。
今回ここでは、有効期間タブ、ログタブの設定は行いません。SMTP配送を許可する時間帯を指定する場合、またSMTP配送のログを取りたい場合はそれぞれを設定することで有効になります。
作成したルールは以下の表のようになります。
名前 SMTPサービス(内向き) 動作 許可 向き 内向き プロトコル TCP アプリケーション アプリケーションを指定(※1) サービス(リモート) すべて サービス(ローカル) 25 アドレス(リモート) すべて アドレス(ローカル) すべて 有効期間 指定しない ログ 指定しない ※1:Sendmail.exeを指定してください。デフォルトでは以下のようになっています。
C:\Program Files\Sendmail\sendmail.exe
☆外向き設定
次に、メールサーバーからメールを他のメールサーバーに転送するときに必要なルールを設定します。
ファイアーウォールタブの「追加(D)」ボタンを押し、ルールの作成を開始します。
名前の項目には外向きSMTPとわかるように名前を設定します。
ここでは「SMTPサービス(外向き)」と設定します。
動作を「許可」、向きを「外向き」、プロトコルを「TCP」と設定します。設定画面は以下のようになります。
次にアプリケーションタブの設定です。
今回作成するルールはSendmailのSMTPサービスのみに適応させるので、SendmailのSMTPサービスに使用するプログラムのみを指定します。
デフォルトではC:\Program Files\Sendmail\sendmail.EXEとなっています。
次に、サービスタブの設定です。
リモートサービスを「サービス指定」を選択し、サービス名かポート番号の欄には「25」を設定します。ローカルサービスの欄は「すべてのサービス」を設定します。
設定画面は以下のようになります。
次に、アドレスタブの設定です。
リモートアドレス及び、ローカルアドレスの欄をともに「すべてのアドレス」に設定します。
設定画面は以下のようになります。
今回ここでは、有効期間タブ、ログタブの設定は行いません。SMTP配送を許可する時間帯を指定する場合、またSMTP配送のログを取りたい場合はそれぞれを設定することで有効になります。
作成したルールは以下の表のようになります。
名前 SMTPサービス(外向き) 動作 許可 向き 外向き プロトコル TCP アプリケーション アプリケーションを指定(※1) サービス(リモート) 25 サービス(ローカル) すべて アドレス(リモート) すべて アドレス(ローカル) すべて 有効期間 指定しない ログ 指定しない ※1:Sendmail.exeを指定してください。デフォルトでは以下のようになっています。
C:\Program Files\Sendmail\sendmail.exe
以上でSMTPルールの作成は完了です。