3.4.POP3ルールの作成(内向き)
ユーザーがメールを受信するときにユーザーはSendmailサーバーの110番ポートにアクセスします。ここでは、POPアクセスに関して必要なルールを設定します。
今回ここでは、部分的にPOPアクセスを許可するルールの作成をします。
(192.168.10.1のユーザーから192.168.10.10のユーザまで許可します)※すべてのユーザーにPOPアクセスを許可する場合の設定も記述しています。
以下の手順で、POP3ルールを追加してください。
ファイアーウォールタブの「追加(D)」ボタンを押し、ルールの作成を開始します。
名前の項目に内向きPOP3ルールと分かるように記述します。
ここでは「POPサービス(内向き)部分許可」とします。
動作を「許可」、向きを「内向き」、プロトコルを「TCP」と設定します。以下の画面のようになります。
次に、アプリケーションタブの設定です。
今回作成するルールはSendmailのPOPサービスのみに適応させるので、SendmailのPOPサービスに使用するプログラムのみを指定します。
デフォルトではC:\Program Files\Sendmail\pop3svr.exeとなっています。
Sendmailのインストール先を変更した場合はインストール先のpop3svr.exeを指定してください。
設定後の画面は以下のようになります。
次に、サービスタブの設定を行います。
リモートサービスの欄は、「すべてのサービス」を指定してください。
ローカルサービスの欄は「サービス指定」を選択し、サービス名かポート番号の欄に「110」と入力してください。
設定後の画面は以下のようになります。
次に、アドレスタブの設定を行います。
リモートアドレスの欄は、「範囲指定」を選択し、開始アドレスに「192.168.10.1」を指定し、終了アドレスに「192.168.10.10」を指定します。
※すべてのユーザにPOPアクセスを許可する場合には「すべてのアドレス」を指定します。
ローカルアドレスの欄は「すべてのアドレス」を選択します。
設定後の画面は以下のようになります。
今回ここでは、有効期間タブ、ログタブの設定は行いません。POPアクセスを許可する時間帯を指定する場合、またPOPアクセスのログを取りたい場合はそれぞれを設定することで有効になります。
作成したルールは以下の表のようになります。
名前 POP3サービス(内向き) 動作 許可 向き 内向き プロトコル TCP アプリケーション アプリケーションを指定(※1) サービス(リモート) すべて サービス(ローカル) 110 アドレス(リモート) 範囲指定:開始192.168.10.1 終了192.168.10.10(※2) アドレス(ローカル) すべて 有効期間 指定しない ログ 指定しない ※1:pop3svr.exeを指定してください。デフォルトでは以下のようになっています。
C:\Program Files\Sendmail\pop3svr.exe※2:すべてのユーザーにPOPアクセスを許可する場合には「すべてのアドレス」を指定してください。