1982年に、アメリカ カルフォルニア大学 バークレー校のEric Allman氏によって開発された、インターネット内で電子メールを配送するソフトウェア(MTA)です。
事実上のインターネットメール環境の標準ソフトウェアとして、多くのUNIX系OSに標準として採用されています。
sendmailは、当初オープンソースのソフトウェアとしてのみ公開されていましたが、1998年に商用のsendmailを供給する Sendmail,Inc. が設立され、現在ではオープンソースの提供と平行して、有償のsendmailの販売を行っています。
[データ登録日:2006/10/10 ]
sendmail 8.12.10をベースに、独自の改良が加えられています。
[データ登録日:2006/10/10 ]
Sendmail Single Switchは、オープンソースsendmailをベースとして、Sendmail,Inc. が開発を行っています。
機能面では、オープンソース版にはない、リモート制御機能や、Webブラウザ経由での設定、管理を実現し、sendmail.cfの手動での編集を必要としません。
※特殊なルールセットの書き換え等の作業において、手動でのsendmail.cfの書き換えが必要な場合もあります。
その他、レポート機能やシステム監視機能等、Sendmail Single Switch独自の機能が豊富に用意されています。
また商用版の利点として、サポート体制の充実が挙げられます。オープンソースの場合、不具合等の修正へのリクエストを行うことは可能ですが、設定、運用に関する質問については、ボランティアのコミュニティに頼らざるを得ません。
Sendmail Single Switchには、年間有償サポートが付属し、設定等の不明点についてのお問い合わせ、またトラブル対応のサービスを提供しています。
[データ登録日:2006/10/10 ]
◆Sendmail Advanced Message Server
Sendmail Advanced Message Serverは、オープンソースsendmailを元に開発された統合メールサーバソフトウェアです。
SMTPに加え、POP3、IMAP4サーバを1パッケージに統合し、安定したマルチドメイン対応のメールホスティング環境を提供します。
POP3/IMAPサーバは、オープンソースをベースとしない Sendmail,Incの独自開発のものを採用しています。
自身にメールボックスを持つことはできますが、メールリレーサーバとして、他のホストに対してのメールルーティングを行うことはできません。
◆Sendmail Single Switch
Sendmail Single Switchは、Sendmail Advanced Message Serverと同様にオープンソースsendmailを元に開発されたメールサーバソフトウェアですが、
Sendmail Advanced Message Serverと異なり、メールのルーティング機能を有しています。
主にDMZ等に配置し、メールリレーサーバとして利用します。
また、Sendmail Single Switch独自の機能として、Sendmailのオプション製品である、AntiLeak、Mailsteram Managerが用意されています。
LG-WAN環境でのメールの振り分けに付きましても、Sendmail Single Switchのみの対応となります。
◆Sendmail Mailstream Manager
Sendmail Mailstream Managerは、ウイルス対策、スパム対策、情報漏洩防止やコンプライアンスのためのメールポリシー設定、実施機能を統合したソフトウェアです。
ウイルス対策: McAfeeウイルススキャンエンジンを採用し、ウイルスメールの検知、駆除を行います。
スパム対策: Cloudmark社製スパム対策エンジンを採用し、スパム、フィッシング等の
メールポリシー設定: メール中のあらゆる情報(エンベロープ情報、ヘッダ情報等)のマッチングを行い、該当するメールに対して拒否、削除、転送等の処理を施します。マッチングには、正規表現が利用可能です。
単独でもMTAとして動作しますが、Sendmail Single Switchのような高度なルーティング機能は有していません。
◆AntiLeak
AntiLeakは、Sendmail Single Switchのオプションとして機能し、メールの監査、情報漏洩防止を目的としたソフトウェアです。
キーワードチェック及びルールに基づく拒否、削除、転送等の配信制御を行います。
また、Microsoft SQL Server 2000と連携し、メールデータのデータベースへの保存および保存メールデータのWebブラウザベースでの検索が可能です。
AntiLeakは単独では動作せず、Sendmail Switchとの連携が必須です。
※AntiLeakはWindows版のみのご提供となります。Linux版Sendmail Single Switchとの連携も
可能ですが、AntiLeakのプラットホームはWindowsであるため、マシンは別個に用意する必要があります。
[データ登録日:2006/10/10 ]
Windows版、Linux版それぞれに特化したオプション製品があります。
オプション製品の詳細につきましては、弊社製品情報ページをご参照ください。
[データ登録日:2006/10/10 ]
他のアプリケーションとの同居は基本的にお勧めしません。評価版などを利用して十分な検証を実施してください。
また、以下のアプリケーションの利用に際しては、特にご注意ください。
・Active DirectoryのドメインコントローラとなっているマシンにSendmail Single Switchをインストールすることはできません。
Active Directory環境内にSendmail Single Switchを設置する場合は、メンバーサーバとしてください。
・ファイルスキャン型のウイルススキャンアプリケーションを導入する場合は、下記のSendmail関連フォルダをスキャン対象から除外してください。
C:\Program Files\Sendmail Switch
これは、配送キューファイルがウイルススキャンにより削除、隔離された場合、キューの再送処理に異常が生じる可能性があるためです。
その他、システムへの負荷が高いアプリケーションとの同居はなるべくお控えください。
同居を行う場合は、十分な検証を実施し、問題がないことを確認した上で導入してください。
・SQL Server 2000は、マイクロソフト社のサポートオンラインによると「SQL Server を起動すると、SQL Server のメモリ使用量が増加し続け、サーバーで多くの処理が発生していないときでも、メモリ使用量は減少しません。」とのことです。
サポートオンライン:
http://support.microsoft.com/?id=321363
このため、物理メモリをSQL Server が使い果たした段階で、Sendmail Single Switch が動作不良になるケースを確認しております。SQL Server 2000との同居はおやめください。
[データ登録日:2006/10/10 ]
はい、ございます。
評価版のダウンロードには「製品サポートWeb」でのユーザ登録が必要です。
評価版は30日間の試用期限が設定されていますが、それ以外は製品版と同様に利用可能です。
バイナリは、以下URLからご取得ください。
[データ登録日:2006/10/10 ]
評価版のライセンスキーを、製品版のライセンスキーへ入れ替えることで移行可能です。
詳細は、評価版バイナリに付属のドキュメントをご参照ください。
[データ登録日:2006/10/10 ]
インストールおよび最低限の設定は、製品ドキュメントを基に問題なく可能ですが、実環境での運用に際しては
以下の知識が不可欠となると思われます。
◆TCP/IPに関する一般的な知識
[データ登録日:2006/10/10 ]
以下のような用途にて利用いただく場合は、Sendmail Single Switchが必要となります。
・メールリレーサーバとして利用する場合
・Sendmail オプション製品(AntiLeak等)を利用する場合
・専用のアプリケーションから、専ら配送機能のみを利用する場合
詳細は以下URLをご覧ください。
[データ登録日:2006/10/10 ]
Sendmail Single Switch は、CPUライセンスでのご購入となりますので、複数のマシンにてご利用いただく場合は、台数分のライセンスが必要となります。
[データ登録日:2006/10/10 ]
台数分のライセンスをご購入いただく形となります。
また、クラスタソフトウェアを利用した冗長構成については下記の制限があります。
・共有ストレージを利用する場合は、Fibre Channelを利用したSAN(Storage Area Network)のみをサポートします。
・環境構築については、弊社コンサルティングサービスの利用が必須となります。
・Active - Active 構成は開発元の動作保障がないため、Active - Stand-by 構成のみをサポートします。
また、対応ソフトウェアについても制限があるため、ご購入前に弊社営業 sales@cskwin.com までお問い合わせください。
[データ登録日:2006/10/10 ]