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[FAQID:793]gmailからのメールが受信できない、またはメールが遅延して受信されます。

Sendmailはデフォルトで、相手先サーバがSTARTTLSに対応している
場合、STARTTLSによる通信を試みます。
ただ、STARTTLSの暗号化および相互認証を実際に可能とするには、
Switch用にSSL証明書を購入、あるいはOpenSSL等で作成した上で、
インストールする必要がございます。
Sendmail側に証明書がなくとも、受信時において送信元サーバが
STARTTLSに対応していれば送信元サーバの証明書を利用して
メールの暗号化のみは実現可能であるため、デフォルトでこのような設定となっております。
ただし、数か月前より類似のお問い合わせを複数頂戴しており、そのすべてが
gmailに関連するものであるため、送信側であるgmailで何かしらのSTARTTLSに関連する
動作の変更、たとえば、信頼されない証明書を利用したSTARTTLSに対する
制限の強化などといったものが行われた可能性があったことを想定しており、
それが原因により、メール受信に遅延が発生しているものかと存じます。

そのため、Gmail側の仕様については弊社ではわかり兼ねますが、sendmail側での対応としましては、
以下のSTARTTLS機能を無効にする設定を行っていただくことで、障害を抑制することも可能なため、
対策として以下をご案内いたします。

以下、STARTTLS機能無効設定について、確認および設定します。
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1. Web Administration Consoleよりログインします。
2.「既存設定の編集」より、ご利用のm4ファイルをロードします。
3. メイン画面左のメニューより、「スパム制御」「アクセス・データベース」
 をYesとし、「マップの編集」ボタンをクリックします。
4. ファイルがない旨のメッセージが表示される場合もそのまま進みます。
5. KEY、MAPPINGのそれぞれの項目に、以下の値を入力します。
 
 KEY       MAPPING
 Srv_Features:  S

※KEYは、":"(コロン)を含め入力ください。
※MAPPINGの"S"は、大文字のSとなります。

6. 画面上の「保存」、続いて「戻る」ボタンをクリックします。
7. スパム制御画面に戻りますので、画面下の「適用」ボタンをクリックします。
8. 画面上の「展開」ボタンをクリックし、設定の展開を行います。
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STARTTLSの発信側(Client)の場合は、以下の設定を実施することで、
STARTTLS通信を行わないように設定可能です。
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1. [メイン・メニュー] から [既存設定の編集] オプションを選択し、
 ご利用の.m4ファイルをロードします。
2. オプション・メニューから、[詳細設定] を選択します。
 [詳細設定] リスト・ボックスが表示されます。
3. [CLIENT_OPTIONS] を選択します。 [表示/編集] ボタンを選択して、
 このオプションをアクティブにします。
4. [追加] ボタンを選択します。
5. 表示されるテキスト・フィールドに M=S を入力します。
6. [適用] を選択して、新しい設定の適用、変更の保存、
 設定ファイルの展開を行います。
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上記の双方を実施してください。
本設定により、STARTTLS機能を一切考慮しない(平文での)送信が
可能となりますので、お試しいただければと存じます。

[データ登録日:2011/08/31 ]

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